1967年、Du Pont社のCharles Pedersenによって発見されたクラウンエーテル(crown ether)は王冠のような分子の形から名づけられました。環の中の酸素原子はマイナスに荷電し、プラスの電荷を持った金属イオンなどが近づいた場合エーテル酸素と陽イオンの間に静電引力が生じる事になります。この為、エーテルは水素イオン(H+)や金属イオン(Mn+)を引きつけます。この作用がクラウンエーテルの中心的な作用です。環が大きいクラウンは大きなイオンを、小さなクラウンは小さなイオンを包接する傾向があり、次のような相性の良さがわかっています。12-クラウン-4 : リチウム(Li+)15-クラウン-5 : ナトリウム(Na+)18-クラウン-6 : カリウム(K+)この分子はx-crown-y-etherという一般式で命名されます。xは環を構成する原子の全数、yは酸素原子の個数を表します。 アプリケーションとしては、海中からの金属回収への応用も検討されている金属イオンの分離、その他分子スイッチ、センサーなどの用途に利用する事が可能です。当該試薬はチオール基を持っており、基板表面に固定して実験する事が可能です。
12-Crown-4-CH2-O-(CH2)m-SH
構造のバリエーションm = 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10, 11性状:油状液体純度: 95% (1H NMR)注 *:カスタムメイドで合成いたしますのでお問い合わせいただければ幸甚です。
15-Crown-5-CH2-O-(CH2)m-SH
構造のバリエーションm = 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10, 11性状:油状液体純度: 95% (1H NMR)注 *:カスタムメイドで合成いたしますのでお問い合わせいただければ幸甚です。
18-Crown-6-CH2-O-(CH2)m-SH
構造のバリエーションm = 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10, 11性状:油状液体純度: 95% (1H NMR)
注 *:カスタムメイドで合成いたしますのでお問い合わせいただければ幸甚です。